最近、美容に力を入れている男性が増えていますが、男性だからこそメンズスキンケアが必要な理由はご存じですか?自分もメンズスキンケアを始めたいけど「何が必要なのかわからない」「男なのにメンズスキンケアをする必要はあるの?」と思う方もいるはず。
そこで今回は、メンズスキンケアが必要な理由やスキンケアアイテムの種類、メンズスキンケアのやり方を紹介します。メンズスキンケアを行うために必要なものも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
男性だからこそ!メンズスキンケアが必要な理由
理由1:毎日のひげ剃りで肌に負担がかかっている
男性が毎日のように行うひげ剃りは、目に見えていなくても肌に負担がかかっています。シェービングのあとに肌がヒリヒリしたり赤みが出たりと、自分で感じることもあるでしょう。
最近は肌に負担が少ないとされるシェーバーが販売されていますが、それでも男性の肌はひげ剃りによって負担がかかっています。肌の負担を減らすためにシェービングクリームやジェルを必ず使って、ひげ剃り後はしっかりと保湿してあげるとよいでしょう。
理由2:紫外線によるダメージを受けやすい
日焼け止めやBBクリーム、化粧品などで紫外線対策を行なっている女性と違い、何もしない男性の肌は無防備な状態です。そのため、紫外線をダイレクトに受けやすくなり、日焼けによる赤みや肌荒れといったトラブルの原因になります。
また、紫外線を受けると肌の中でメラニン色素が作られ、時間が経つとシミに変化。1度作られたシミは、簡単に消せません。
晴れや曇り、雨などの天気に関わらず紫外線は1年中降り注いでおり、室内であっても窓からの日差しによって、知らず知らずのうちに紫外線ダメージを受けているので要注意です。紫外線を防ぐためには、保湿をしっかりと行ったあとで日焼け止めやBBクリームを使用するとよいでしょう。
理由3:女性の肌よりも肌の水分量が少ない
男性の肌は、女性の肌よりも半分以下の水分量しかないといわれています。肌の水分量が少ないと、乾燥によるシワやたるみといったトラブルが起こる可能性も。
若いときは気にならなくても、年齢を重ねていくうちに肌の悩みが増えてくるでしょう。スキンケアを始めてもすぐに効果が出ないため、早めからケアするのがおすすめです。
まずはアイテムを揃えよう!メンズスキンケアに必要なもの
必要なもの1:スキンケア用品
まずは、化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア用品を用意しましょう。「いきなりいろんな種類のスキンケアを続けられるのか不安」「スキンケアの時短をしたい」という方は、洗顔料とオールインワンクリームを揃えるだけでもOK。
どのようなものが肌に合うのかわからない場合は、薬局やドラッグストアなどのテスターや試供品、ネット通販でよく取り扱っている少量パックのトライアルセットを活用するとよいでしょう。
必要なもの2:洗顔ネット (泡立てネット)
洗顔料を泡立てる際に重要なのが、洗顔ネット(泡立てネット)。泡立てが不十分だと手のひらで肌を擦ってしまい、刺激を与えてしまう可能性があります。
泡で出てくるポンプの場合は必要ありませんが、ペースト状やクリーム状、固形の洗顔料を使用している場合はあった方がよいでしょう。洗顔ネット(泡立てネット)を使用すれば、濃密でふんわりとした泡が作れるため、肌と手のひらの摩擦を軽減できます。
洗顔ネット(泡立てネット)は100円ショップでも売られているため、これからメンズスキンケアを本格的に始めようと思っている方はチェックしておきましょう。
必要なもの3:清潔なタオル
洗顔後の顔を拭くためのタオルは、清潔なものを用意しましょう。長年使っているタオルはカビが生えていたり異臭がしたりと、雑菌がいる可能性があります。
雑菌が目や口、鼻から入ると体調不良を起こす可能性があるので、これを機会に新しいタオルに変えるのもよいでしょう。また、肌への刺激を軽減させるためにゴワゴワとしたものではなく、ふわふわとしたものを使用してくださいね。
まずは知ろう!メンズスキンケアアイテムの種類
洗顔料
洗顔料とは、顔を洗うための洗剤です。洗顔料の種類や商品によって洗浄力や配合されている成分、洗い上がりの使用感が変わります。どれを選んでも構いませんが、肌質や肌の悩みに合わせて選ぶとよいでしょう。
洗顔の種類 | 洗浄力 |
固形タイプ (石けん) | 中・強 |
クリーム・ペーストタイプ | 弱・中・強 |
泡タイプ | 弱・中 |
粒状・粉末タイプ | 中・強 |
ジェルタイプ | 弱・中・強 |
自分で泡立てないといけないタイプのものは、しっかりと泡が立ってから顔を洗ってください。泡立ちが少ないまま洗顔をすると、手と肌の間に摩擦がうまれて刺激になるので注意しましょう。
どうしても泡立てにくい場合は、100円ショップなどで売られている洗顔ネットを使用すればキメの細かい濃密な泡が完成しますよ。
化粧水
化粧水とは、肌に水分を与えるものです。洗顔後の肌は水分が蒸発しやすくなっているため、放置せずに化粧水ですぐに水分を与えてください。化粧水にも種類があるので、自分の肌質や悩み、使い心地で選ぶとよいでしょう。
化粧水の種類 | 特徴 |
柔軟タイプ | 一般的な化粧水の種類 保湿成分が角質層まで水分を与える。 肌を柔軟にして、みずみずしくなめらかな肌にする。 しっとりとした使用感 |
収れんタイプ | 一般的な化粧水と同じ役割を持っている。 毛穴の引き締め 皮脂分泌を抑制 サッパリとした使用感 |
ふきとりタイプ | 肌に残った油分や軽いメイクを落とす。 余分な角質を取る。 つっぱりを感じやすい |
また、化粧水のやり方として、手でつける方法とコットンを使用してつける方法があります。それぞれメリットやデメリットがあるため、自分に合った方法で化粧水をつけましょう。
化粧水のつけ方 | メリット | デメリット | つけるときの注意点 |
手 | 肌への刺激が少ない。 コットンを用意しなくてもよい。 化粧水の使用量がコットンよりも少ない。 | まんべんなくつきにくい。 | 綺麗な手でつける。 目の周りは力を入れすぎない。 |
コットン | まんべんなく伸ばしやすい。 | 化粧水の使用量が手よりも多くなる。 力加減が難しい。 コットンを用意しないといけない。 | コットン全体に化粧水が染み込むくらいに化粧水をヒタヒタにする。 肌を擦らないように力加減に気をつける。 |
乳液
乳液とは、水分と油分をバランスよく調合したもの。化粧水とクリームの中間に位置するもので、化粧水の次につけるのが一般的です。
日中用や夜用の乳液があり、アイテムによっては日中用にUVカット成分が配合されているものもあります。使用感はしっとりとしたものからサッパリとしたものまであるので、肌質や季節によって選ぶとよいでしょう。
美容液
美容液とは、訴求成分が多く配合されているもの。例えば、「シワを目立たなくする美容液」だったら、シワを目立たなくするための成分を多く配合しています。
化粧水や乳液、クリームなどよりも特定の悩みに効果や効能が期待できるアイテムです。化粧水状のものから乳液状、クリーム状、ジェル状の美容液まであるので、テクスチャーや使用感で選ぶとよいでしょう。
クリーム
クリームとは、油分を与えて肌の潤いをキープするもの。ほかのアイテムよりも油分が多いので、化粧水や乳液、美容液などで与えた水分を蒸発を防ぐ効果が期待できます。
また、ピタッと肌に密着しやすいため、保湿効果の持続も期待できるでしょう。しっかりとしたテクスチャーのものからサラッと伸ばしやすいものまであるので、使用感や肌質、肌の悩みに合わせて選ぶとよいでしょう。
オールインワン
オールインワンとは、化粧水や乳液、クリームなどの効果が1つのアイテムで期待できるもの。ジェル状のものが多く、忙しい日でも簡単にスキンケアを行えます。
スキンケアを始めたいけど、どれを選んだらよいのかわからない方や全てのアイテムを揃えるのが難しい方におすすめです。乾燥肌がひどいときは、化粧水を行ってからオールインワンをつけるのもよいでしょう。
日焼け止め
日焼け止めとは、シミの原因となる紫外線をカットするもの。紫外線は天気や季節に関係なく降り注いでるので、朝のスキンケア後に仕上げとして使うのがおすすめです。
また、日焼け止めにはPAとSPFの表記があり、それぞれに下記の意味があります。
- PA … UVカット率
- SPF … UVカット時間
PAは+の数によって、SPFは数字の大きさによって期待できる効果が異なります。PA+よりもPA++++の方がUVカット率が高く、SPF24よりもSPF50の方がUVカット時間が長くなるため、自分の生活シーンに合わせた日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
BBクリーム
BBクリームとは、日焼け止めや保湿、肌のトーンアップなどの効果を期待できるもの。メイク用品に分類されますが、朝のスキンケアの延長線としてBBクリームを使用することが多く、赤みやクマをナチュラルに隠しながら肌のトーンアップが可能です。
最近では、メンズ用BBクリームが発売されており、男性のスキンケアアイテムとしても注目されています。メンズ用BBクリームは男性の肌色に合わせた配色になっており、女性用よりも暗めのカラーになっているのがほとんど。
BBクリームを選ぶ際は肌の色に合ったものを選ばないと、不自然に白浮きしてしまうので注意しましょう。また、BBクリームを使用した日の夜はクレンジングを使用して、しっかりと落としてから洗顔してくださいね。
どう選べばいい?メンズスキンケアの選び方
肌の悩みに合わせて選ぶ
メンズスキンケアを選ぶときは、肌の悩みに合わせて選ぶとよいでしょう。乾燥によるシワが気になる場合は保湿成分を含んだアイテムを、シミが気になる場合はメラニン生成抑制成分を含んだものがおすすめです。
年齢や生活環境、季節によって肌の悩みが変化する場合は、その都度肌の悩みにあったスキンケアアイテムを選びましょう。
肌質に合わせて選ぶ
メンズスキンケアアイテムを選ぶのに悩んだときは、肌質に合わせて選ぶのも1つの手です。人の肌質は、大きく分けて4タイプあります。
肌質 | 特徴 |
脂性肌 | 水分と皮脂が多い。 過剰な皮脂が原因でニキビ・毛穴の汚れ・毛穴の開きといった肌トラブルを起こしやすい。 |
乾燥肌 | 水分と皮脂が少ない。 どちらも少ないために、肌のバリア機能の低下・粉吹きが起こりやすい。 |
普通肌 | 水分と皮脂のバランスが良好。 ニキビや乾燥などの肌トラブルが少ない。 |
混合肌 | 日本人に1番多いタイプ 顔のパーツによって、乾燥している部分と皮脂が多い部分がある。 Tゾーンは脂っぽく、Uゾーンは乾燥しやすいことが多い。 |
脂性肌の方はサッパリとしたものを、乾燥肌はしっとりとしたものを選ぶとよいでしょう。混合肌の方は、脂っぽい部分だけをサッパリとしたものを、乾燥する部分はしっとりとするものを使い分けるのがおすすめです。
使い心地やテクスチャーで選ぶ
メンズスキンケアアイテムは女性用の物に比べて、サッパリとした使用感のものが多くあります。しっとりとしたものが好みの場合は、女性用のスキンケアアイテムを使うのもよいでしょう。
また、どのスキンケアアイテムにもとろっとしたものからサラッとしたものまで、さまざまなテクスチャーのものがあります。お店で購入するときはテスターを利用し、ネットで購入するときは口コミをチェックしましょう。
入っている成分も要チェック
スキンケア用品を選ぶときは、入っている成分もチェックしましょう。とくに、ひげ剃り後の肌は刺激を受けやすくなっている可能性があります。
肌に負担をかけてしまったあとは、刺激になりやすいアルコールやメントールといった成分が入っていないものを使うのがおすすめです。また、乾燥が気になる場合はセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸が含まれたものを選びましょう。
メンズスキンケアの基本!手順とやり方のポイントをチェック
メンズスキンケアの前にやること
メンズスキンケアの前に、必ず手をしっかりと洗いましょう。汚れがついた手で洗顔料をつけると、泡立ちが少なくなってしまいます。
また、そのまま洗顔をすると手の汚れが顔についてしまい、肌荒れやニキビといった肌トラブルの原因になることも。メンズスキンケアを行う前は、必ずハンドソープで手を洗ってから清潔な手で行ってくださいね。
ステップ1:洗う
手をしっかりと洗ったら、32〜34℃程度のぬるま湯で予洗いをします。熱すぎるお湯は顔全体の必要な油分まで落としてしまうので、要注意。
予洗いが終わったら、次は洗顔料を使用します。泡タイプ以外の洗顔料は、洗顔ネット(泡立てネット)を使用してふんわりとした泡を作りましょう。
洗顔料が泡立ったら、泡でやさしく顔を洗います。このとき、ゴシゴシと肌を擦らないように注意しましょう。あくまでも、泡で顔を洗ってください。
しっかりと顔全体を泡で洗えたら、予洗いと同じ温度のお湯でしっかりとすすぎます。このときも、肌を擦らないようにたっぷりのお湯をかけて流してください。
洗い残しがなかったら、清潔なタオルを使用して顔の水気を拭いていきます。男性はゴシゴシと拭いてしまいがちですが、肌に刺激を与えてしまうので絶対にNG。水気を取る際は、力を入れずに優しくポンポンと拭いてあげましょう。
ステップ2:潤す
顔を綺麗に洗えたら、次は化粧水をつけていきます。洗顔後の肌はどんどんと水分が蒸発してしまうため、できるだけ早く化粧水で水分を補給してあげましょう。
一回に使う化粧水の量は、500円玉程度の大きさが目安です。両方の手のひらで挟み込んだあとは、そのまま顔につけていきます。
このときパチパチと叩き込むのではなく、両方の手のひらで挟んで顔全体にじんわりと馴染ませていくのが理想。化粧水をつけ終わったら、両手で顔全体を包み込んでハンドプレスしてあげましょう。
次は、乳液や美容液でさらに水分と油分をプラスします。このときも叩き込むのではなく、ゆっくりと肌にのせてあげましょう。
ステップ3:守る
メンズスキンケアの最後は、クリームやBBクリーム、日焼け止めを塗って肌を守ってあげます。夜はクリームを使用して水分の蒸発を防ぐだけでOKですが、朝の洗顔後はBBクリームや日焼け止めで紫外線から肌を守ってあげることが重要です。
最近では肌を綺麗に見せてくれるカラー補正成分が入った日焼け止めや、顔・体関係なく使用できる日焼け止めなど、多くの種類が発売されています。自分の目的に合ったアイテムを選ぶとよいでしょう。
朝のメンズスキンケア後、日焼け止めやBBクリームを使用した際は日中に何度も塗り直しを行いましょう。
また、日焼け止めやBBクリームを使用した日の夜は、クレンジングを使用してしっかりと落としてから洗顔やスキンケア用品を使ってくださいね。
スキンケアの頻度は1日2回、毎日やるのが理想
メンズスキンケアの場合でも毎日1日2回、朝と夜に行うのが理想です。肌が生まれ変わる”ターンオーバー”の周期は、20代で約28日、30〜40代で約45日といわれています。
スキンケアを始めてからすぐに効果を感じることは難しいですが、毎日少しずつ続けていけば徐々に肌の変化に気づける可能性がありますよ。
メンズスキンケアのよくある疑問
正しいスキンケアでイケてるメンズになろう!
今回はメンズスキンケアを行う際に必要なものややるべき理由、スキンケアアイテムの種類などを紹介しました。最近では、女性だけでなく男性もスキンケアをする方が増えており、メンズ用スキンケアアイテムもさまざまなブランドから展開されています。
女性のスキンケアと違うところは、「ひげ剃りによる肌への負担があるかないか」です。そのほか、やり方や選び方、美肌を保つ秘訣などに違いはありません。
メンズスキンケアは、始める時期が早ければ早いほどこれからの肌に違いが出るので、気になり始めたらすぐにでも始めるのがおすすめですよ。